金属のおはなし(前編) – K18とK10はどう違う? –

当店では、インポートのシルバー925商品の他に、
K18や、K10といった日本製のゴールド商品も扱っており、
特に最近は、K18でランキング上位の人気のシリーズと形は同じだけど、
手の届きやすいお手頃価格なK10シリーズが人気急上昇中です。

お問い合わせでも、「何が違うんですか?」と聞かれることの多い、
K18とK10の違いについて今日はご紹介したいと思います!

まず、アクセサリーに使われる金属の素材、材質のことを「地金(じがね)」と呼びます。
地金には、金・銀・プラチナなどがよく使われますが、
これらは、純度100%の状態では、とても柔らかい性質があります。

美しい色ツヤだけでなく、柔らかい性質を持つということは、
イコール加工がしやすい金属ということなので、
古くからアクセサリーとして重宝されてきたわけですが、
柔らかすぎると、逆に加工が難しくなったり、壊れやすくなってしまいます。

そこで、アクセサリーとしての十分な強度や金属を保つために、
その他の金属を混ぜることで、地金自体の強度を高めます。

よく聞く「K18」とか「K10」というのは、
「18金」や「10金」ともいわれ、
含まれている金の割合のことを示しているんですね。

含まれる金が多いものから順に、
24K → 18K → 14K → 10K となります。

と、ここまでの説明だと、
「え?もしかして金が24%しか含まれていないから24金なの?」
なんて思った方もいるのではないでしょうか。

いえいえ、それは違います。
金の割合を決めた昔々、まだパーセントなんて概念のなかった頃。
一番馴染みのあった単位が、100パーセントではなくって、
1日の時間と同じ「 24 」だったからなんです。

つまり 24K=100% ということになりますね。

それを踏まえて、先ほどの、金の含有量を%にすると、こちら↓↓

24K(100%) → 18K(75%) → 14K(58.5%) → 10K(41.7%)

もちろん、金の含有量が多い方が柔らかいので、
金属の強度的には、

柔 24K → 18K → 14K → 10K 硬 となり、

一般的な金の価格的には、
高 24K → 18K → 14K → 10K 安 となる傾向があります。

含まれる金属や、一般的な価値のことは分かったけど、
じゃあ見た目はどうなのか。
これ結構大事ですよね。

みなさん、金色はどんな色?と聞かれて、
想像してみてください。
おそらく、黄色から黄土色に近い色を思い浮かべる方は多いと思いますが、
その濃さはバラバラではないでしょうか。
それもそのはずで、金の含有量や混ぜる金属の色によって地金の色は変わります。

当店の、人気商品GOUCCIA。
K18とK10金があるので、比べてみました。


(※ゴーチャは職人の手により手曲げで製作しているため、ひねりのカーブに多少の個体差があります)

分かりますか?
画像にも、書いてあるのですが、
若干・・・ほんの気持ち程度、右側の方が淡いような・・・?

そうなんです。左右に並べた上で、肉眼でじっと見比べてみると確かに
色の濃さの違いはあるのですが、画像やパッと見ではすぐには分からないんです。

もちろんK18には、本物の金の持つ深みが。
K10には、K18にはない、軽やかさやがあって、
それぞれに良さはあるのですが、
金の含有量や、色の違いを知ることで、
納得した上で選ぶ参考になれば幸いです!

長くなってしまったので、続きは次回、8(ハチ)の担当回に!

金属のおはなし(後編)「シルバーとプラチナ」編に続く・・・